Chapter 4 ghostscriptを設定する
ghostscriptは、 pdfを扱うのに必要となるプログラムで、 texシステムから呼ばれて使われます。
そこで、ここでの作業は、
まず、ghostscript
をインストールし、
次に、インストールされたghostscript
を、
他のプログラム(TeX等)から利用できるようにする設定を行います。
4.1 インストール
ghostscriptのサイトにある、ダウンロードページからwindows用のインストールファイルをダウンロードします。
https://www.ghostscript.com/download/gsdnld.html
ページの表にある「Ghostscript X.XX.X for Windows (64 bit)」項目の右側の どちらか相応しい方のライセンスを選んで、 ダウンロードしてください。
インストールファイルがダウンロード出来たら、 そのファイルをダブルクリックしてインストーラーを起動、 デフォルトでインストールして下さい。
4.2 他のプログラムから利用する設定
ghostscriptを他のプログラムから利用するため、 Windowsの環境変数pathに、今インストールした、ghostscriptの中にある、 binディレクトリとlibディレクトリを追加する設定を行います。
まず、ghostscriptがインストールされている場所を確認します。
デフォルトでインストールするとCドライブの中のProgram Files
ディレクトリにgs
というディレクトリが作られ、
その中にバージョン付きのディレクトリが作成されてインストールされています。

Figure 4.1: gsのインストール先
ウィンドウズのファイルエクスプローラー等を利用して、 その場所を確認してください。
C:\Program Files\gs\gs.9.54.0
というパスの中にbin
というディレクトリと
lib
というディレクトリがあることを確認します。
4.2.1 システムのプロパティダイアログを検索して開く
環境変数は、windowsの「システムのプロパティダイアログ」から行います。
ウィンドウズのデスクトップ左下のウィンドウズマーク(メニューを開くところ) の隣に、虫眼鏡のマークがあるのでそこをクリックします。 あらわれた検索用のメニューの「ここに入力して検索」と書かれている部分に「システム環境変数」と入力します。
そうすると、検索結果に「システム環境変数の編集コントロールパネル」と表示されるのでそこをクリックしてください。

Figure 4.2: 検索窓
4.2.2 システムのプロパティダイアログ
システムのプロパティダイアログが開かれます。 そのダイアログの下の方にある「環境変数」ボタンをクリックします。

Figure 4.3: システムのプロパティ
4.2.3 環境変数ダイアログ
環境変数ダイアログが開かれます。 これを使って、環境変数Pathの設定を行います。
まず、上側にあるユーザー環境変数の一覧の「Path」の行をクリックすると、 色がついて選択された状態になります。 選択したら、すぐ下の「編集」ボタンをクリックします。

Figure 4.4: 環境変数ダイアログ
4.2.4 環境変数名の編集ダイアログ
環境変数名の編集というダイアログが開いて、登録されているパスの一覧が表示されます。
環境変数Pathの編集を行うとき、既に登録されているPathを消してしまうと、 Windowsがコマンドをうまく探せなくなる不具合が発生します。 間違って編集してしまっても元に戻せるように、 パスの一覧等をスクリーンショットやスマホの写真等で撮っておきましょう。 また、各内容を編集した後OKボタンを押さなければ、反映されないので、 不安になったら、「キャンセル」ボタンを押して、最初からやり直せばOKです。 逆に、編集後は、必ず「OK」ボタンを押し忘れないようにしましょう。 編集内容が反映されません。
ここに、先に見た、ghostscriptのインストールされたディレクトリ内にある、binディレクトリと、libディレクトリを登録します。
まずは、右側の「新規」ボタンを押すと、行の一番下が入力可能になります。 その状態で、右側の「参照」ボタンを押します。

Figure 4.5: 環境変数名の編集ダイアログ
4.2.5 フォルダの参照ダイアログでbinディレクトリを探す
フォルダの参照ダイアログが現れるので、
これを使って、ghostscriptがインストールされたディレクトリ内の
bin
ディレクトリを探します。
「PC」の中の「Windws(C:)」から辿ってみましょう。
みつけたら、そのbinディレクトりをクリックして選択します。
選択したら、下にある「OK」ボタンをクリックします。

Figure 4.6: フォルダの参照
binディレクトリをPathに登録できたら、 もう一度、chapter 4.2.4 から初めて、libディレクトリを同様に登録します。
最終的に次のようになります。

Figure 4.7: gsのPathへの登録完了
作業が完了したら「OK」ボタンをクリックして、内容を反映させます。
更に、Windowsのアプリを全部終了し、一旦、Windowsを再起動して下さい。ね